コレステロールの役割

前のページを読んで、コレステロールは体に必要不可欠なものだと分かったでしょう。では、具体的にどんな役割を担っているのでしょうか。コレステロールの役割を具体的に紹介していきましょう。

赤ちゃんの神経の発達に

赤ちゃん赤ちゃんに与える母乳には、たくさんのコレステロールが含まれています。コレステロールが多いと言われている卵を思い出してみてください。卵からは雛が生まれます。これは卵の中に、生命が誕生するための必要な成分が全て詰まっているからです。

人間も一緒です。赤ちゃんを育てていくうえで、必要な成分は母乳にぎっしりと詰まっています。赤ちゃんの細胞や、神経の発達にはコレステロールが必要だからです。下で紹介しますが、細胞膜を構成する役割もあり、ホルモンの原料にもなっています。

赤ちゃんがスクスクと育つためにも、コレステロールたっぷりの母乳が大切だということです。稀に中々母乳が出ないお母さんがいますが、初乳だけでも与えましょうと言われています。初乳には免疫力をつける成分も入っていますので、赤ちゃんの健康のために言われるのです。

こうしてみると、母乳ってすごいと思いませんか? 中には母乳が出なくて悩んでいるお母さんもいるでしょう。現在では粉ミルクの栄養もかなりよくなっていますので、あまり心配しないようにしましょう。粉ミルクにもちゃんとコレステロールが配合されています。缶の成分表意を見てみてください。コレステロールの表示はないかの確認も忘れずに。 赤ちゃんにもコレステロールが必要なので、しっかりと粉ミルクにも配合されているのです。

細胞膜を構成

私たちの体は、細胞の固まりだと言ってもいいでしょう。この細胞の膜を構成するのがコレステロールです。60兆個にもなる人間の細胞は、コレステロールのお陰で成り立っているのです。

細胞膜は、外部から細胞内部を守る役割をしていて、この細胞膜はリン脂質、たんぱく質、そしてこのサイトのメインでもある、コレステロールからできているのです。コレステロールは脳にもあり、コレステロール全体の1/4が脳に存在します。

その多くは神経細胞にあり、脳が体の器官に指令を出すときに、間違って他の回路に指令が行かないよう、一役かっているのです。脳から体に正しい指令が出るのは、コレステロールがあるお陰だと言ってもいいのです。

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ホルモンのもと

ホルモンのもとコレステロールのもう一つの役割は、ホルモンの原料になっているということです。コレステロールからできているホルモンは、精巣や卵巣、胎盤が挙げられますが、この他にも副腎皮質からも作られています。

たった12gの小さな臓器に関わらず、一番コレステロールを多く含む臓器は副腎になります。副腎では50種類ものホルモンが作られていて、これを総称して副腎皮質ホルモンと呼んでいます。

精巣で作られているのは、アンドロゲンという男性ホルモン、卵巣で作られているのはエストロゲンという女性ホルモン、黄体や胎盤で作られているのが、プロゲステロンという黄体ホルモンです。これらの名前を聞いたことはあるでしょう。

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その他の役割

私たちは食べた物を消化するため、肝臓から排出される胆汁によって、食べたものの脂肪の消化を助けてもらっています。コレステロールは、この胆汁に原料にもなっています。

食べた物を消化するためには、膵臓から分泌される消化酵素のリパーゼが、十二指腸で活躍します。胆汁はこのリパーゼの働きを良くしてくれたり、脂肪を水に溶けやすくしてくれるのです。

この消化に重要な役割をする胆汁の原料となっているのはコレステロールなのです。コレステロールが体にとって必要なものだということがお分かりでしょう。

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